団地の種類とメリット

団地

団地という名前の響きが好き、お年寄りがたくさん暮らしているイメージが好き、部屋が明るくて日当たりが良いのが好き。いつか住みたいと思っている団地。

団地と聞くと安くて築古のイメージですが、そういった団地は減少傾向にあります。そして現在は家賃高めのリノベーションされたきれいな団地が増えてきているようです。


団地の種類は大きく分けて3つ。

「公営住宅」、「UR賃貸住宅」、「公社住宅」

それぞれ運営する団体が異なり、家賃、入居条件などが違います。

「公営住宅」 都道府県・市町村など各自治体が運営

公営住宅の入居条件
・住宅に困っている
・同居親族がいること
・所得が定められた基準内である
・市税などを滞納していない
・反社会的勢力の関係者ではない

家賃帯は最安。公営団地の申込は期間が決まっており、入居希望者が多い場合は抽選に当選しなければ借りられません。高齢者、ひとり親世帯、障がいのある方などは当選率が高くなり優遇されます。また法令で定められている人以外一人暮らしはできません。定められている人の一例としては、50歳以上の人や身体障がい者です。

「UR賃貸住宅」 UR都市機構(都市再生機構)が運営

UR賃貸住宅の入居条件
・家賃の4倍の月収がある
・家賃の100倍の貯金がある(月収が満たない場合)
・日本国籍もしくは基準を満たす外国籍
・申し込み本人もしくは親族と同居する人
・トラブルなく円満に入居できる
・URが定める入居日から1ヶ月以内に入居可能
・反社会的勢力の関係者ではない

入居条件が厳しく、条件をすべて満たしていないと申し込みできません。
中堅所得者層向けの団地です。建物の質は高く、メンテナンスも民間の賃貸と変わらないほど行われています。
UR都市機構のサイトはこちら→

「公社住宅」 地方自治体が出資して設立した地方在住供給公社が運営

公社住宅とは、地方自治体が出資して設立した地方在住供給公社が運営している団地です。全国に37公社あります。東京都の場合は「東京都住宅供給公社」を略して「JKK」と呼ばれています。

公社住宅の入居条件
・原則、持ち家がない
・JKKが定める月収基準を満たしている
・申込者本人が成人(住民票必須)
・申込者本人のみ、もしくは親族と同居
・連帯保証人を立てられる(一部、保証会社利用可)
・東京都安全安心まちづくり条例に同意できる
・JKKが指定する入居日までに必ず入居できる
・トラブルなく円満に入居してくれる
・反社会的勢力の関係者ではない

公社住宅も入居条件が厳しく、条件を満たしていないと申し込みができません。中堅所得者層向けの団地です。
JKKのサイトはこちら→


団地のメリット

団地のメリットはどんなところか、具体的にあげてみました。

・初期費用や家賃が安い
・家賃を抑えて広い間取りに住める
・日当たりや風通しが良い
・周辺施設が整っている
・近所の人とのコミュニケーションが取りやすい
・更新料がかからない

初期費用が安い
一般の賃貸の初期費用の目安は家賃の4~5倍ほどですが、団地の場合は2~3倍ほどに抑えられます。団地は礼金や仲介手数料が必要ないことが多いため。団地の中には営利目的ではない物件が多いことも理由の1つとして上げられます。

明るくて日当たりが良い
団地のお部屋は日当たりが良いです。広い敷地に間隔をあけて建てられているので、日差しを遮る建物があまりありません。窓が多く、風通しが良いので換気しやすく、湿気が溜まりにくいので、カビ予防にもなります。

コミュニケーションが取りやすい
団地には独自の行事やごみ清掃などの当番があり、自然と近隣住民とのコミュニケーションが増えます。顔見知りが多くいので困った時に助けを求めやすいので安心です。

更新料がかからない
賃貸物件のほとんどは、2年ごとに家賃の1~2ヶ月分の更新料がかかります。
団地の場合は更新料がかからないので、長く住むほどお得です。


団地のデメリット

では団地のデメリットはどんなところでしょうか。

・築年数の古い物件が多い
・生活音が気になる
駅から遠い物件が多い
・近所付き合いが面倒
・セキュリティが不十分
・エアコンや網戸がない場合がある
・ペットが飼えない
・エレベーターが無い物件もある

団地の種類、団地を選ぶメリット、デメリット。
こうしてみると、団地の種類によって性質がだいぶ変わってきます。
自分の希望や条件に合っているかを考えて団地なのか、普通の賃貸物件なのか、どんな団地にするのか選択する必要がありますね!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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