カフェインが身体にもたらす害

暮らし

30代、40代の頃は、コーヒー豆を買ってきて、自分で挽いてドリップしたコーヒーを飲むのが好きでした。手間をかけて入れたコーヒーは香りも相まって、いっそう美味しくなります。

けれど今ではほとんどコーヒーを飲みません。

それは歳とともに胃に負担を感じるようになったからです。味わっているときはいいのですが、あとから気持ちが悪くなったり、胃の調子が悪くなったりします。コーヒーに含まれるカフェインの作用が私の身体に合っていないからだと思います。

カフェインは体にいいという話もよく聞きますが、実際のところはどうでしょうか。

カフェインはアルカロイド(有毒物質)の一種

カフェインは、天然由来の有機化合物であるアルカロイドの一種です。

アルカロイドとは、植物に含まれている毒性物質で、多くの有毒な植物にはこのアルカロイドが含まれています。

コカイン、ニコチン、モルヒネなどよく耳にするこれらもアルカロイドの一種です。
アルカロイドは正常な体の機能を邪魔することで、毒性や薬効を示すのです。

カフェインのメリット

カフェインは脂肪燃焼の作用がありダイエットにもいいと言われています。

脳卒中やパーキンソン病、アルツハイマー病発症のリスクを減らすという研究もあります。

また、一般的に言われるカフェインのメリットは眠気がおさえられ、集中力がアップし、仕事や勉強がはかどることです。

眠気がおさえられる理由

どうして眠気がおさえられるのかというと、体内にはアデノシンという神経を鎮静させる物質があります。カフェインはアデノシンと化学構造が似ています。アデノシンが結合する場所にカフェインが結合することで、アデノシンの働きを阻害し、神経を興奮させます。結果として元気な状態になり、眠気がおさえられるのです。しかし元気な状態は一時的なものなので、カフェインを過剰に摂取すると疲労を蓄積させる可能性があるのです。

カフェインのデメリット

不眠症
カフェインをいつも摂取していると不眠症になってしまうことがあります。夜眠れないので、昼間疲れてしまい、またコーヒーを飲んで元気を出そうとして、また夜眠れないという悪循環に陥ります。

低カリウム血症

カフェインの過剰摂取で血中のカリウムの濃度が下がると、低カリウム血症を引き起こすことがあります。かなりの量を摂取しなければ起こりませんが、最悪の場合死亡するケースもあります。

骨粗鬆症

カフェインの利尿作用によってカルシウムが尿中に多く排出されると、カルシウム不足気味の人は骨粗鬆症のリスクが高くなります。

高血圧

肝機能が弱っている人がカフェインを摂り過ぎると、高血圧のリスクが上がります。

頭痛

カフェインを取り過ぎると、カフェインの血管拡張作用で頭痛が発生することがあります。

【その他の作用】

吐き気

震え

心拍数の増加

落ち着きがなくなる

精神不安定になる

焦燥感を感じる

コーヒーを飲まなくなって良かった

このように、カフェインは正常な体の機能を邪魔することで作用し、一時的には眠気をさます、スッキリするなどメリットのように感じますが、実は体に害をおよぼすことが考えられます。

コーヒーが飲めなくなったことは身体のことを考えると結果としてよかったのかもしれません。

私は代わりに緑茶や紅茶、ルイボスティーを飲むようになりました。
コーヒーよりは少量ですが、緑茶や紅茶にもカフェインが含まれています。ですので調子がイマイチの時はルイボスティやカフェインレスの紅茶などを飲むようにしています。最近ではカフェインレスの商品も種類が増え、店頭に並んでいます。
そして仕事の日は温かい紅茶やルイボスティを水筒に入れて持参します。
この習慣のおかげで珈琲屋さんに行く機会が激減。
身体にもいいし、節約にもつながり、一石二鳥です。

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